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April 30, 2006

タリウム混入事件を考える…

毒物及び劇物取締法について

Q.毒物、劇物とはどのような物なのでしょうか?

A.毒物・劇物とは、厚生労働省が定めたもので医薬品及び医薬部外品以外のものをいいます。名前からも容易に想像できると思いますが、取り扱いや販売に関して専門的な知識のある有資格者がいなければなりません。製造や販売の際にも、厚生労働大臣や都道府県知事などに申請を出し登録を受けなければなりません。(第4条)販売業の登録にはいくつか種類があります。一般販売業、農業用品目販売業、特定品目販売業です。(第4条の2)薬局で毒物・劇物を購入される際にはこれらの販売業者の登録票があるはずです。薬剤師に聞いてみてはいかがでしょうか?そして、先程お話した有資格者の名称は毒物劇物取扱責任者と呼ばれています。この資格を持つことができるのは、1.薬剤師、2.厚生労働省令で定める学校で応用科学に関する学科を修了した者、3.都道府県知事が行う毒物劇物取扱者試験に合格した者と決められています。(第8条1項)

Q.毒物や劇物には、販売や交付の制限があるということですが。

A.毒物・劇物を購入する場合には、購入者が販売業者に対して氏名・職業・住所を記載して、印を捺した書面を提出しなければなりません。また、販売業者は交付した毒劇物の名称及び数量、販売の日付と購入者の提出した書面を販売した日から5年間保存することになっています。(第14条)18歳未満の者、麻薬や覚せい剤の中毒者には毒劇物を販売することができません。そして、特に引火性・発火性又は爆発性のある毒劇物については身分証明書で氏名及び住所を確認した後でなければ販売することができません。(第3条の4 第15条)

表示 医薬用外 「劇物」(赤地に白色の文字で記載)
医薬用外 「毒物」(白地に赤色の文字で記載)
医薬品と誤って服用しないこと。
(財)日本中毒情報センター 〒305-0005
茨城県つくば市天久保1-2 つくば総合健診センター内
つくば中毒110番 0990-52-9899
(大阪中毒110番 0990-50-2499)


参考(タリウムについて)
タリウム thallium (ギリシア語で緑の小枝)
原子番号 81  原子量 204.38  元素記号 Tl
周期表 13族 6周期  白色金属(金属元素)
化合物(毒劇物取締法で劇物に指定されているもの)
酢酸タリウム(殺人未遂事件に使用?)
硫酸タリウム(殺鼠剤として使用)
硝酸タリウム
消化管・皮膚・呼吸器から吸収される
ヒト 致死量 1g (ヒト経口最小致死量 3mg/kg)
少量  嘔吐・食欲不振
重篤  発熱・けいれん
その他 脱毛(1~3週)・腎障害
中毒の処置
催吐(吐根シロップ)→活性炭による胃洗浄
トコン~ブラジルなど南米原産の樹木の根・根茎
胃洗浄・活性炭投与・塩類下剤投与・皮膚粘膜洗滌
排泄促進
KCl 3~5g/日  5~10日間投与

K4Fe(CN)6・3H2O  
ヘキサシアノ鉄(Ⅱ)酸カリウム・3水和物
フェロシアン化鉄(pottassium ferric hexacyanoferrate(Ⅱ))
prussian blue (ベルリン青)
腸管内でタリウムに結合して体内への吸収を抑制する
(胃腸管捕捉剤として与える)
250mg/kg/day 2~4回 経鼻チューブで投与

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