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October 15, 2005

花粉症のくすり

花粉症とアレルギーの薬について(partⅠ)

Q.花粉症とはどのような病気ですか?

A.人間の体には免疫機能が備わっています。有害な物質を排除するはたらきのことです。花粉症はスギやヒノキなどの花粉を一定量(人によって個人差があります)取り込むことにより、体内の抗原という物質が花粉を異物と認識して抗体を作り体外へ追い出そうとすることにより発症する疾患であると考えられています。花粉症はIgEという抗体を作るⅠ型アレルギーに分類されています。抗体がマストセル(肥満細胞)と結合するとヒスタミンやロイコトリエン、トロンボキサンといったケミカルメディエーターが放出され、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状を引き起こします。くしゃみ・鼻水にはヒスタミンが大きく関わり、鼻づまりにはロイコトリエンが関係していると考えられています。
例えば、スギ花粉の飛散量は、前年の夏の平均気温や降水量によって決まると言われていますが、地球の温暖化の影響で年々全国的に花粉飛散開始日は早くなっている傾向があります。勿論、花粉数の多い年と少ない年があるのですが、2005年は特に多いと予測されています。
薬剤による治療も大切ですが、日常生活で花粉を避けることも非常に大切です。花粉の多く飛びそうな時刻はなるべく外出を控え、また外出の際には眼鏡やマスクをし、帰宅時にはうがいや洗顔をこまめに行うことで症状を抑えることができます。

Q.主にどのような症状が出るのでしょうか?

A.くしゃみ、鼻汁(鼻水)、鼻閉(鼻づまり)、目の痒みなどが主な症状です。

Q.どのようなお薬が使われるのでしょうか?

A.症状を和らげる為に、内服薬(飲み薬)や点眼薬(目薬)、点鼻薬(スプレー、吸入薬等)が主に使われます。治療薬は病型と重症度によって選びます。病型は、大きく分けてくしゃみ・鼻汁(鼻水)型、鼻閉(鼻づまり)型の2つに分類されます。
くしゃみ・鼻水型には基本的に抗ヒスタミン薬と呼ばれる薬剤を使用します。ケミカルメディエーター遊離抑制薬という分類に属する薬剤はくしゃみ・鼻水型の軽症~中等症に用いることが多く、中等症~重症例には局所ステロイド剤を追加して使用する場合があります。
これに対して鼻閉型(鼻づまり)では、先程お話した抗ヒスタミン薬やケミカルメディエーター遊離抑制薬は主に軽症例に使用される場合が多いです。そして、鼻閉型の中等症にはロイコトリエン拮抗薬、トロンボキサンA2阻害薬、局所ステロイド剤を用い、重症例ではこれに加えて点鼻用の血管収縮薬を使用します。
一般にアレルギーを抑える内服薬は、花粉の飛散する時期の直前から予防的に投与し、花粉の飛散が終わる時期まで継続して使用します。また、症状のひどい場合には内服ステロイド薬を短期的に使用します。ステロイド薬は中止するときにも徐々に量を減らしていく必要があります。しかし、副作用などを恐れて勝手に量を減らしたり、急に中止したりするとかえって症状が悪化する場合もありますので(これはステロイド剤に限らず医薬品を使用する際は)医師や薬剤師の指示の下で正しく使用してください。

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